漢方っておもしろい 風邪以外にも使える葛根湯

目安時間:約 7分

 

漢方薬を飲んだことがありますか?

 

風邪をひいた時に、葛根湯(かっこんとう)を飲んだことがあるという方は

 

結構いるのではないかな?と思うのですがあなたはどうですか?

 

その葛根湯、

 

一般的に葛根湯といえば風邪というイメージが強いですが、

 

実は肩こりじんましんにも効き目のある漢方薬なんですよ。

病院で風邪の時にもらう薬から考えると、

 

風邪の時の薬が、肩こりやじんましんにもいいって

 

ちょっとピンとこないですよね。

 

漢方の面白いところは

 

同じ漢方薬でも一つの疾患や症状だけでなく、色々な場面で使える

 

というところ。

 

今回はそういうお話をしたいと思います。

 

 

葛根湯が風邪以外でも使える?!

 

 

葛根湯が風邪以外にも使えるって本当?

 

どういうことなの?

病院でもらう薬は、熱なら解熱剤・鼻水が出るならそれを抑える薬

みたいに用途が決まってるよね?

漢方薬はちがうの?

 

 

うん、実は病院でもらう薬とはちょっと違うんだ!

 

葛根湯は大ザックリでいうと

身体をしっかり温めて、汗をかかせて風邪を治す

という感じなんだ。

 

なので、

風邪をひいた時に元々自分で汗をかけてる人は葛根湯は使えないんだよ。

自分で汗かいてるのに、さらに葛根湯で汗かいたら疲れてしまうし、脱水になってしまうからね。

ちなみに汗かける人にはそれに合った漢方薬がちゃんとあるよ。

 

それの何が、肩こりやじんましんにもいいかっていうとね。

 

・肩こり=冷えてこわ張って血流が悪くなってるから肩こり

・じんましん=冷えて身体にいらない水がうまく処理できなくてじんましん

 

葛根湯はしっかり温めて汗で余分な水分をだす作用があるので、

冷えや身体の余分な水分が原因の肩こりやじんましんにも効き目があるんだよ。

 

 

へー!そうなんだ!

 

 

 

風邪=葛根湯ではない

 

 

 

さっき少し話したけど、

風邪=葛根湯ではないから、

『じんましんでたから、じゃあ葛根湯』ということでもなくて、

そのじんましんが出た原因が何かってことが漢方薬を選ぶ上で大事なんだよ。

その原因に合わせて使う漢方薬を決めるんだよ。

 

だから、症状が違っても原因が同じであれば、同じ漢方薬を使うこともあるっていうことなんだ。

 

逆に、ある症状を改善したくて飲んでた漢方薬で、他の症状も一緒に改善しちゃったってこともあるんだ。

ちょっと面白いでしょ?

 

 

なんか便利だね~

それに一緒に他の症状も治っちゃったらラッキーだよね~!

 

ラッキーって言い方が合ってるかはわからないけど、

あれやこれやとたくさん薬を飲まなくていいのは、

身体への負担も少ないしいいことよね。

 

あとね、

風邪ひいた時に葛根湯を何日も飲み続ける人がたまにいるけど、

それも飲み方惜しいから注意だよ。

 

慢性的な肩こりで葛根湯を飲むときは継続して飲んのはOKだけど、風邪みたいな急性的なものに対しては1~2日くらいが目安だよ。長くても3日くらい。

 

それでも治らない場合(咳が出続けるとか鼻水だけとか)は、

他の漢方薬に切り替えていくよ。

 

じんましんで葛根湯を選んでいる時も、だいたい急性のじんましんの場合が多いからそれも、やっぱり長くは飲まないよ。

長くても1週間くらいが目安よ。

 

あと、葛根湯は悪いものを出すっていう力が強いから、

じんましんが一時的にブワっと一気に出ることがあるよ。

それは、葛根湯の治し方だから心配ないけど、

そうゆう爆発的な症状1週間たってもひかないようなら、

原因と漢方薬が合ってないから、もう一度原因を考え直して漢方薬を選んでね。

 

 

まとめ

 

 

葛根湯ひとつでも、色々な悩みに対応できるのわかりましたでしょうか。

 

漢方の面白さが少しでも伝われば嬉しいです。

 

漢方薬はそのものより、何が原因かということがとても大事なんです。

 

原因が分かることで、薬に頼らずとも症状が改善することがあるのはそういう理由なんですよ。

 

 

原因がわかるだけじゃもちろん治らないよ!

原因を知って、自分で気を付けるから良くなるんだよ!

 

冷えが原因なら冷えないようにするとか、

温かいものを食べるとかね。

こうゆうの漢方では養生(ようじょう)って言うよ。

 

漢方には‟一に養生、二に漢方”って言葉があるくらい

養生は大切と考えられているんだ。

 

漢方薬が敷居が高く感じても、養生は普段の生活でのことばかりだから身近だよ。

ぜひ、今日から漢方生活はじめてみてね!

 

この記事に関連する記事一覧

ページの先頭へ